金型・部品加工業専門コンサルティング

金型・部品加工業専門コンサルティング(加工コンサル)は、金型メーカーや、マシニングなどの機械加工業を専門とする経営コンサルタント事務所です。

TEL.0566-21-2054

〒448-0853 愛知県刈谷市高松町5-85-2

【技術ワンポイント】エンドミルの選び方(2枚刃・4枚刃)

FAQ

【技術ワンポイント】エンドミルの選び方(2枚刃・4枚刃)

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

私自身、若かりし頃、何となく、うわさレベルで決めていた、エンドミルの選定基準、そもそも2枚刃、4枚刃のエンドミルはどうやって使い分けるのか。

今回は、この点について、まとめてみたいと思います。

 

まず大前提として、

刃の数が少ないほど、中心の軸の太さが細くなるので、剛性が弱いということになります。

実際に、それぞれのエンドミルを裏面から見ると次のようになっています。

2枚刃・4枚刃エンドミルの裏面から見た図

 

http://jp.misumi-ec.com/maker/misumi/fs/tech/monoq/practice/detail/detail45.html

「ものづくりQ&A 実践編 ミーリング加工 | 株式会社ミスミ」サイトより (最終閲覧日:2016年3月31日)

 

ぱっと見たところでは、わかりにくいかもしれませんが、ふきだしで示す「チップポケット」と呼ばれる、切削時に切りくずが排出される部位が、2枚刃エンドミルの方が大きいため、その分、「芯厚」と呼ばれる、エンドミル本体の軸部の太さが細くなります。

 

そのため、切削抵抗のかかる加工においては、4枚刃よりも2枚刃エンドミルの方が、工具のたわみが起こりやすく、例えば、加工寸法精度のシビアな切削では、4枚刃の方が有利であると言えます。

 

ただし、その分、切りくずの排出性は良いということになりますので、例えば、切りくずをたくさん排出する「荒取り」加工では、刃の数の少ない2枚刃エンドミルの方が、切削性が良いということになります。

 

特に、下図に示すような「溝加工」については、切りくずの排出が過酷な加工になりますので、2枚刃エンドミルを使った方が有利と言えます。

エンドミルによる溝加工切削の様子

http://jp.misumi-ec.com/maker/misumi/fs/tech/monoq/basic/detail/detail25.html

「ものづくりQ&A 基礎編 特殊溝加工 | 株式会社ミスミ」サイトより (最終閲覧日:2016年3月31日)

 

逆に、直角精度をしっかり出したい、というような加工では、4枚刃エンドミルの方が、軸本体の剛性は高いので、ビビリやたわみには強いと言えます。

 

また、大量に切りくずを出さないような仕上げ加工であれば、ある程度、送り速度を速め、効率性を高めたいと思いますので、下記の計算式で計算される送り速度については、刃の数がより多いほうが、送り速度は速く出来ます。

 

送り速度(mm/分)=主軸回転数(rpm)×1刃あたりの送り量(mm/tooth)×エンドミルの刃の数

 

このように、2枚刃エンドミル、4枚刃エンドミル、それぞれに長所・短所がありますので、きちんと理由をもって使い分けたいものです。

 

 

※ 実際の加工においては、工具材種だけでなく、被削材の物性、機械剛性、工具の消耗状態、被削材のクランプ状態などの外的要因で、如何様にも状態は変化するため、実際の加工においては、自己責任のうえ、充分な確認・検証を行ったうえで、加工してください。

 

金型・部品加工業専門コンサルティング

技術コンサルタントshoei

代表コンサルタント:村上 英樹

 

 

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA