金型・部品加工業専門コンサルティング

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プレートなどドリルでの穴あけ加工をもっと早くしたいのですが【超硬ドリルについて】

FAQ

プレートなどドリルでの穴あけ加工をもっと早くしたいのですが【超硬ドリルについて】

超硬ドリルの使用後の刃先先端部_2

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プレス金型を構成するプレートの穴加工を、もっと早くしたいというクライアントさまのご依頼を受け、まずは超硬ドリルの活用を提案しました。

当事務所がサンプルとして持っている、ミスミ製の超硬ドリルを使用して加工テストをやってみました。

 

加工条件は次のとおりです。

  • 工具径:φ9.7ミリ
  • 切削速度:Vc=70m/分
  • 回転あたりの送り:0.2mm/rev

 

Gコードは次のようにプログラムしました。

S2298 M03

G73 X0 Y0 Z-30. R1. Q7. F460

 

高速深穴サイクルを使って加工しましたが、切粉の状況と加工深さしだいでは、リトラクト動作は不要かもしれません。

 

さて上記の条件で、いくつか穴を加工してみましたが、ドリルの状態は次の写真のとおりでした。

 

まずは、刃先先端部の写真。

逃げ面磨耗は、まったく発生しておりません。

超硬ドリルの使用後の刃先先端部_1

 

では次に、すくい面側からの写真。

超硬ドリルの使用後の刃先先端部_2

 

反対側も。

超硬ドリルの使用後の刃先先端部_3

 

まったく問題なさそうです。

 

ハイスの黒ドリルの切削速度は、20m/分くらいでしょうか。

OSG社のVPドリルや、EXゴールドドリルなど、コーティング・ハイスドリルでしたら、30m/分くらいでしょうか。

 

したがいまして、回転あたりの送り量を同じとするなら、切削速度は倍以上の速さで回転させることができましたので、倍以上の加工生産性を発揮することができそうです。

 

ただし、クライアントさまも懸念しておりましたが、工具材種として靭性はハイスの方が高いので、超硬ドリルによる高速穴あけ加工は、夜間の無人運転などには向かないと思います。

 

しかし、機械加工に特化した加工メーカーさんの中には、長時間かけてじっくりと穴あけ加工をするのは勿体なく、例えば、NIKKEN社のコンバットドリルなど、チップ式ドリルを0.5ミリとびの径で取り揃え、高速に穴あけ加工を済ましている会社さんもおられます。

 

金型メーカーの機械加工においても、日中と夜間、精度穴とキリ穴、といった状況や穴の種類によって、工具を使い分けることで、まだまだ生産性を上げられる場合もあります。

 

加工精度においても、ダイヤルゲージによる穴の内側の垂直度は、0.001ミリ/15ミリでした。

この精度により、リーマの下穴の加工方法を改善した会社さんもおられます。

 

穴あけ加工の高速化に関するレポートでした。(記事:金型・部品加工業専門コンサルティング 代表:村上英樹)

 

 

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