金型・部品加工業専門コンサルティング

金型・部品加工業専門コンサルティング(加工コンサル)は、金型メーカーや、マシニングなどの機械加工業を専門とする経営コンサルタント事務所です。

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金型メーカーや機械加工業の原価管理はどのようにやれば良いですか?

FAQ

金型メーカーや機械加工業の原価管理はどのようにやれば良いですか?

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皆さん、こんにちは。

金型・部品加工業専門コンサルティングの代表コンサルタントの村上です。

 

今日は、製造現場の原価計算の方法と、それを元にした、

コストダウンへのアプローチ方法をご紹介します。

題して・・・

金型メーカー・機械加工業の原価計算 コストダウンへの2つのアプローチ

 

それでは、始めていきます。

まず、社長さまや営業担当の方が見積もり値段を決める際、

次の①~④の合計により決めると思います。

売るときに値段を決めるもの

 

 

このうち、調達部門ではなく、製造現場が管理すべき金額が②の「加工賃」です。

 

「②加工賃」の内訳

 

この計算の中にある「賃率原価」とは、時間あたりの労務費、機械の利用料金のことで、

企業や部門の操業度の基準によって計算方法は3種類に分かれますが、次のような計算をします。

 

「賃率原価」とは何か

 

操業度の基準によって計算方法を変えると言うのは、企業や部門によって出来高の決めてになるのが、

人の作業か機械の稼働状況か、どちらによるかということです。

 

例えば、機械加工がメインで、人の段取り作業に多少余裕があっても、機械加工が進んでいかないと、

お客さんに納める製品が出来ていかないという企業であれば、機械可動ベースの計算を使い、

人の手作業がメインで、人の作業が進まないと、

お客さんに納める製品が出来ていかないという企業であれば、労務費ベースの計算を使います。

もしくは、両方ということであれば、「労務費+機械可動」の計算式を使います。

 

労務費と機械利用料金を、各案件の仕事に按分するため、時間あたりの労務費と機械利用料金を算出します。

 

では次に、この中にある「稼働率」について、解説します。

 

稼働率の意味①

 

 

稼働率の意味②

 

ここでお伝えしたいのは、時間あたりの売価と原価は異なる、という点です。

よく現場では、「チャージ」とか「アワーレート」といった言葉を使いますが、

混同しないように気を付けたいものです。

 

間違えやすい例として、よく現場で聞くのが、

「売値は、チャージ×時間」だから

「早く作ると、安く売る羽目になり、儲からないよね」といった意見です。

 

これは、売価と原価を混同しています。

 

早く作って稼働率が上がり、安くなっていくのは、時間あたりの原価の方です。

もし製品の売り値が変わらないなら、その差の分だけ「利益」が増え、儲かります。

 

ここで言う「時間あたりの原価」とは、上の図でいうところの「賃率原価」のことです。

 

 

ここから、どのようにコスト削減を進めていくのかを見ていきます。

 

コストダウンへの2つのアプローチ

と、いった2つの方法があります。①よりも②の方が望ましいのは、おわかりかと思います。

 

しかしやはり、売価と原価の違いを知るには、「① 売値を下げる」の意味もしっかり把握しておく必要があります。

それでは、まず①から

利益を削る。

もし原価削減に取り組まないまま、売値を下げるということは、欲しい利益を目減りさせることになります。

 

ですので、やはり望ましい取り組みとしては「②原価を下げる」ことになります。

原価を下げて、利益を維持する

 

これより、具体的なコスト削減方法を解説していきます。まず一つ目として、稼働率を上げ、賃率原価を下げる取り組みです。

加工賃のうち、賃率原価を改善により減らす

 

加工賃のうち、賃率原価を改善により減らす②

 

加工賃のうち、賃率原価を改善により減らす③

 

もう一つのアプローチ方法を見ていきます。

 

加工賃のうち、工数を減らして、売値を下げる①

 

前述したように、会社や部門の事業内容によって、ア)とイ)、どちらか分かれます。

そして、どちらも同じことですが、案件ごとの工数を、段取り改善・加工条件見直し・工程削減などにより削減することで、売値の一部である「加工賃」を減らすことができます。

 

加工賃のうち、工数を減らして、売値を下げる②

 

案件ごとの工数削減は、工程ごとにターゲットコスト、生産管理用語である「標準時間」を工程ごと、部品ごと、できるだけ明確に分け、目標として管理するべきです。

(まとめ)ターゲットコストを設定してから改善する

 

原価計算とコスト削減のアプローチ方法、ご理解いただけましたでしょうか。

 

これに目標管理を加えたものは、金型メーカーで金型製造や機械加工をやっていた時に、実際に私が生産管理として取り組んでいたものです。

 

もしよろしければ、取り組んでみてください。

 

金型・部品加工業 専門コンサルティング【加工コンサル】

代表:村上 英樹(中小企業診断士、元・プレス金型技術者)
愛知県刈谷市高松町 TEL 0566-21-2054

 

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