部下や従業員にナメられると悩んでいる、上司や経営者さんへ
「部下や従業員にナメられたり、反発を受けたりします」
最近、こういったご相談を、本当にたくさん、受けることが多いです。
なぜ、こういった状況が多くなったのでしょうか。
私は、最近の上司や経営者さんが、下の人間に「教える」という行為が、減ってきた、無くなってきたことが原因だと考えています。
私は金型メーカーや部品加工メーカー専門コンサルなので、最近この分野の製造現場に多いと感じるのが、次のように、加工を教えられない上司や経営者さんが多くなったということです。
- 異動などによって、加工をやっていないのに、加工部門の上司になる
- 営業畑オンリーの2代目、3代目の経営者さん
- 設計しかやっていない、製造現場経験のない中間管理職さん
このような状況になると、製造現場の人間からすると、加工を知らない人から仕事の「指示」だけを受ける状態になり、「じゃあ、あなたがやってみろよ」といった心情が生まれやすくなります。
こうした状況について、私が思うことは、「教える」ということがなくなったら、上の立場の人間の威厳は保てなくなるということです。
「いついつまでにこれをやってください」とか、「次はこれをやってください」という「指示」だけでは、上司としての支持は得られにくいということです。
昔は大勢いた、カリスマ職人の町工場の社長さんに威厳があったのは、直接、現場作業をやってみせて「教える」ことができたためです。
これであれば、教えられた下の者は「メリット」を感じます。
言い換えると、仕事の「指示」にメリットを感じることはありません。「いついつまでに、これを何個やっておきなさい」という仕事の「指示」は、どちらかというと苦痛を生む方に働きます。
では、直接加工をやっていなければ、上司や経営者としての威厳を保てないかというと、そうではありません。「教える」ことは色々あるはずです。
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