金型の3次元加工で、小径ボールエンドミルが折れまくるのですがどうしたら良いですか?

小径のボールエンドミルが折れまくる

金型の3次元加工で、小径ボールエンドミルが折れまくるのですがどうしたら良いですか?

プラスチックの射出成形金型を作っている金型メーカーさんから、このような相談を受けました。

さっそく、当事務所のデジタル顕微鏡で確認したところ、下の写真のような症状が見受けられました。

金型加工コンサルティングにおける先端が異常磨耗した小径ボールエンドミル_2

工具は、φ3超硬ボールエンドミルで、みごとに先端刃先が無くなっています。

NCデータをお借りし、ビューワで工具軌跡を確認したところ、円弧軌跡のところで先端刃先が異常磨耗したようでした。

したがって、これは、狭い凹部へ入り込む際の、アプローチ動作の最中に異常磨耗したと考えられます。

通常、3次元CAMには、凹形状の中にアプローチする際、工具が下方に直進してしまい破損しないよう、斜めの動作で切り込める面積が確保されないと、そのエリアへの加工をキャンセルしてくれる機能が働くようになっていると思います。

言い換えると、その部位は取れ残りになりますので、そういった機能が働いている場合は、切削シミュレーション上で、加工後モデルと切削対象モデルとの比較を行い、削れ残りが発生していないか、後で確認する作業が必要です。

したがいまして、射出成形金型やダイカスト金型の凹形状などに存在する、狭小凹部における3次元データ加工においては、次のいずれかの対処が必要になると思います。

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