金型メーカー・部品加工メーカーで仕事をするうえでの「自立心」とは?
私が普段コンサルティングをするうえで重要視している労働分配率、本サイトのコラムでよく出てきますが、改めて紹介しますと、次のような計算式です。

概ね、金型メーカーや部品加工メーカーの労働分配率は50%前後が多く、40%に近づくとさらに良好、60%を超えると経営的には赤信号の状態だとされています。
さて私のコンサルティングでは、改革プロジェクトの最中にこの労働分配率を明らかにすることが多いですが、中には70%を超える厳しい状況の会社さんもおられます。
こういった会社さんの経営収支は赤字のところが多く、前述した労働分配率の計算式のうち、分子側の従業員の皆さんのお給料を維持していこうとする場合、分母側の方で何とかするしかありません。
具体的には、①売上を増やす、②購入費(材料費・部品費)を引き下げる、③外注費を減らす、などに取組むしかありません。
そこで、この労働分配率の計算式を使って、改善改革のための方針を立てるというわけです。
ここで今回のタイトル「金型メーカー・部品加工メーカーで仕事をするうえでの「自立心」とは?」が登場してくるわけですが、
特に60%を超えているような厳しい状況に置かれている会社さんなどにおいて、この労働分配率の数値を聞かされた従業員の皆さんの取る反応について、次の3つのタイプの方々がおられます。
- 「自分たちの給料は自分たちで稼ぐぞ」とばかりに、分母側の取り組みで何とか改善していこうとするタイプ
- 「ここは我慢のとき」と、しばらく昇給はないものと理解して納得するタイプ
- 会社のおかれている現況には関係なく、自分個人の昇給や賞与を主張するタイプ
私は、この③のタイプの人を「自立心が無い人」と呼んでいます。
一方、①の「自分の給料は自分で稼ぐぞ」というタイプの人を「自立心がある人」と呼んでいます(②も結局は①になるわけですが)。
これは人間としての成熟さの度合いが影響してくるのかもしれません。
そもそも「自立心」とは、親とか他人の力を借りずに、なるべく自分自身の力で生きていく・物事を行う/成し遂げようとする心・考え方のことだと思いますが、
例えば、会社が労働分配率70%超えという厳しい状況におかれている中で、社員それぞれが個人の都合を主張して、欲しいだけの給与を要求し、それに応えてしまえば、まさに「無い袖は振れない」とはこのことで、会社の経営がさらに厳しくなります。
自分やチームで力を発揮し、欲しい分まで稼ぎ出そう!とはせず、ただただ自分の昇給や賞与を求める人の姿勢は、家庭で言えば、まさに「親に頼ったまま自立できない人」のようなものです(いつまでも親(会社)が生活を守ってくれると思っている)。
もちろん、今これを読んでくださっているような勉強熱心な方たちは、自立心の塊のような方々しかいないと思ってこれを書いています。
私は製造業の健康状態を診る・業務改善改革の方向性を決めるのに、労働分配率は最適だと思っていますが、この指標により働く皆さんの「自立性」も診ることができると思っています。
御社はいかがでしょうか。参考になれば幸いです。
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コラム投稿者
金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054
