当事務所のサービスである機械加工メーカーや金型メーカー向けの無料診断について、日刊工業新聞社さんの月刊誌「型技術」でも診断項目を紹介させていただいておりますが、前回に引き続き実際に診断した報告書の事例を紹介したいと思います。
今回は、マシニング加工工程の内容です。
申し訳ありませんが、今回も社名は伏せさせていただき、内容も修正してあります。
ある金型メーカーA社の診断報告
マシニング加工工程
適材適所の工具選定がされているか、最新の工具を使えているか
CAMオペレーターが現場加工を熟知できていないため、コスト面で最適な加工方法と工具選定ができていないようです。
精度に応じた作業手順がとれ、精度の不要な部品に過度な手間をかけていないか
図面や3Dモデルに面粗さが指示されていないこともあり、コスト面で最適な加工工法がとられていない状況になっています。
また前述したように、CAMオペレーターが現場加工を熟知していないため、最適な加工手順になっていない部品加工もあるようです。
過度なCAMとマシニングの活用依存になっておらず、適切にハンドワーク加工も活用されているか
本来はコスト最適な加工を行うため、過度なCAMとマシニングセンターへの依存にならないことが理想ですが、CAMオペレーターから機械オペレーターへの指示がうまく伝達されないこともあり、精度が不要な部位にも放電加工を使ってしまうなど、コストと品質でバランスがとれた最適な加工プロセスが確立できていません。
ドリルの加工条件は適切に上げられているか。切り屑は長くつながっていないか
ドリル加工はボール盤によるハンドワークが中心ということで、最新の超硬ドリルやノンステップドリルなど、加工スピード・効率性を重視した工数最適なものづくりが現場で行われていない部分があると思います。
ハンドワーク加工が中心であるため、工具の再研磨は手で研ぐことで個人差も発生しているようです。
作業チェックシートは整備されているか、不具合対策は適切か
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