学生の夏休みの宿題にみる、仕事のやり方の違い

金型メーカー・部品加工メーカーにおける、最小限で済まそうとする人と最大限全てを会得しようとする人の違いとは?
目次

学生の夏休みの宿題にみる、仕事のやり方の違い

学生の夏休みの宿題に学ぶ、仕事の進め方

今回は、普段の加工や設計といった本業の実務とは少し異なる、補助金申請や書類作成など、間接的な仕事に焦点を当ててみたいと思います。特に、管理職の方々のお仕事がターゲットになると思います。

早速ですが、これを読んでくださっている皆さんは、学生時代の夏休みの宿題をどのようにこなしていましたか?

ある幹部クラスの方の補助金申請をサポートした際に、このテーマが浮かびました。

補助金申請のような、一見本業のお仕事よりも優先度が低く思われがちで、かつ納期が迫っている仕事は、社内の管理職の方々が行う間接的な仕事とも共通点が多いように感じられます。

こういった「優先度は実務より低いが納期が決まっている」ような間接仕事を、学生の夏休みの宿題のやり方に例えると、大きく3つのパターンに分かれるのではないでしょうか。

  1. 8月29日や30日など、ギリギリまで手をつけないタイプ: 納期が迫ってから慌てて始めるタイプです。
  2. 7月20日の夏休み初日からコツコツと進めるタイプ: 早期から少しずつ作業を進めるタイプです。
  3. 7月20日に全体像を把握しておき、計画的に作業を進めるタイプ: 夏休み初日に全体のスケジュールを立て、計画的に作業を進めるタイプです。

先にオチを言ってしまうと、何となく「どうせ2.か3.が良いんでしょ」という声が聞こえてきそうです。

さて、このそれぞれのタイプには、異なる意図や思惑が隠されていると考えられます。

1つ目のタイプの方は、やはりギリギリにならないとスイッチが入らないタイプなのかもしれません。しかし、このパターンは非常にリスクが高いと言えます。なぜなら、納期ギリギリに急な仕事が入ってくるとか、この時になって急に体調が悪くなるとか、思惑通りに作業できない可能性があるためです。

2つ目のタイプは、私自身同じ部類に入りますが、嫌なことは長時間やりたくないという心理が働いているのかもしれません。私の場合、あまり好きじゃない仕事は、毎日少しずつ作業することで、心理的な負担を軽減しようとしています。

3つ目のタイプは、やはり嫌な仕事という認識はありながらも、納期直前のトラブルを回避するために、事前に計画を立てておくという慎重なタイプと言えるでしょう。ポイントは7/20の段階で、作業ボリュームを事前に把握しておくことです。

いずれにしても、納期直前の作業着手は、様々なリスクを伴います。タスクのボリュームが正確に把握できていない可能性があるだけでなく、本業実務とのバランスも崩れてしまう恐れがあります。

このような働き方を続けていると、「計画性がない」「責任感がない」といった評価を受ける可能性も否定できません。

読者の皆様の会社では、管理職の方々はどのタイプに当てはまるでしょうか?

もし1つ目のパターンに当てはまる方がいらっしゃれば、改善を促すことを検討してみてはいかがでしょうか。

なぜ計画的な作業が重要なのか?

計画的な作業は、単に納期を守るためだけのものではありません。先に計画を立てることで、以下のようなメリットが得られます。

  • タスクの見える化: 全体の作業量を把握しやすくなり、効果的な進捗管理も可能になります。特に、自分以外の人も絡んで行う仕事の場合には必須となります。
  • リスク管理: 調べ物があるなど、潜在的に時間のかかる作業を事前に発見し、前もって対策を講じることができます。
  • ストレス軽減: 「実際にやり始めるとどのくらいのボリュームがあるのかな?」という不安をずっと抱え続けるのはストレスです。先に計画しておくことで、心理的な負担を軽減することができます。
  • 品質向上: 焦って作業を進める必要がなく、より質の高い仕事をすることができます。

まとめ

学生の夏休みの宿題に例えて、仕事の進め方について考えてみました。

間接的な仕事であっても、計画性を持って取り組むことが重要だと思います。常時いつもではありませんが、こういうところで仕事の進め方を人に見られている可能性があるからです。

仮に普段の実務仕事をきっちりこなすことが出来ていても、こういった納期のある間接仕事で、バタバタと慌てたり、ミスや抜け漏れだらけの仕事ぶりは、やはりあまり格好の良いものではありません。

本業実務であっても、間接仕事であっても、作業を計画的に行うことは、個人の生産性向上だけでなく、組織全体の効率化にもつながります。

今回のコラムが、皆様のお仕事の改善に少しでも役立てば幸いです。

金型・部品加工業専門コンサルティングからのご案内

ホームページの技術コラム本の第9巻が発売されました!

第9巻の表紙
第9巻の表紙

設計部署や製造現場、管理部署にぜひ一冊。

経営者や部長などマネージャー職の方々から、悩める現場リーダーへのプレゼントにも最適です。

くわしくはこちらのページからどうぞ。

【動画セミナーDL販売】現場リーダーのための「稼ぐ力」養成講座

大手セミナー会社向けに制作したコンテンツを、安価に一般販売いたします。
金型・機械加工など単品・小ロット品加工の「現場リーダー」向けの動画セミナーです。

現場リーダーのための『稼ぐ力』養成講座
  • 教材構成:約300ページ分のスライド資料をもとに制作された解説動画
  • 学習時間:動画+演習で約6時間(367分)
  • 目的:現場リーダーが 数字に強くなり、成果を見える化できる力を養うこと
  • 特徴:目標管理・不具合対策を中心に実務直結のスキルを習得
  • 形式:動画(mp4)+PDF資料
  • 割引:通常価格50,000円 → セット購入で50%OFF:25,000円(税込)

👉 詳細・ご購入はこちらのページからどうぞ

【改善・管理の上級編】セミナー動画が発売中です【お得なDL版あります】

セミナーDVDの販売について

過去に大手セミナー会場で、代表コンサルタントが講師として登壇した内容をZOOMで再収録しました。

内容は、加工や管理における上級コースとなります(基礎知識はすでに持っておられる方向けになります)

動画セミナーですので、いつでも何人でも受講でき、長時間一気に受講する必要もありません。隙間時間を有効に使って受講できます。

お買い求めしやすいダウンロード版もございます。

くわしくはこちらのページからどうぞ。

【書籍販売中です】経営が厳しい金型メーカーのための本

このホームページに掲載している多くの技術・管理コラムから、経営が厳しい金型メーカーのために、大きな投資に頼らず、意識面や仕事の取り組み方などから改善改革していける方策に関するコラムを集めた本をつくりました。

こちらの書籍を販売しております。内容は、366ページの大ボリュームとなっております。

経営が厳しい金型メーカーのための本

ぜひ社員の皆さまで読んでいただければと思います。また、金型メーカーを支援される金融機関や公的機関、会計事務所やコンサル会社でお勤めの方々にも、読んでいただければ幸いです。

詳しくはこちらのページからどうぞ。

YouTubeを使った上級セミナーを配信中です

配信セミナー

金型メーカー・部品加工メーカーにおける、個別テーマ上級セミナーを配信しております。

YouTubeによる動画配信ですので、ネット環境があればいつでもどこでも視聴できます。

くわしくはこちらのページからどうぞ。

「金型メーカー・機械加工業のための管理職育成マニュアル」発売中です

管理職育成マニュアルの表紙

当サイトの管理職育成ルームに掲載しているコラムを集めて編集したものになります。

金型メーカーや機械加工メーカーで、新たに管理職になられる方や、すでに管理職としてお仕事をされている方向けに、ストーリー形式で、心構えから具体的に取り組む業務内容まで、幅広くまとめております。

くわしくは、こちらのページからどうぞ。

「金型メーカー・部品加工メーカーにおける処世術」が発売中です

こちらの書籍は、金型メーカーや部品加工メーカーにおいて、国内全体で賃上げの機運が高まる中、勤める会社に貢献しながらも、ご自身の付加価値・市場価値を高めていこうとされる方々の一助になるような内容をお届けすることを目的としています。

処世術_表紙

処世術」をテーマにした一般書籍はたくさんありますが、主にホワイトカラー向けのものが多く、金型メーカーや部品加工メーカーのお仕事ですぐに使えるものが少ないと思っています。

一方この本では、金型メーカーや部品加工メーカーの現場「あるある」を題材にしており、そこでお仕事をされる方々に身近なわかりやすい内容にしております。

簡単なワークも掲載していますので、社内研修にもお使いいただけます。

詳しくはこちらのページからどうぞ。

「金型メーカー・機械加工業のための自己診断ハンドブック」が発売されました!

自己診断ハンドブックの販売

私がコンサルティングの初回訪問時や、無料診断サービスにおいて、訪問先企業の製造現場で確認する項目を解析付きで紹介しています。

金型メーカーや部品加工メーカーに皆さまに、自社をセルフチェック自己診断)するために使っていただければと思っております。

くわしくはこちらのページからどうぞ。

2パターンの技術セミナーレジュメを販売いたします

2パターンのレジュメを販売しております
2パターンのレジュメを販売しております

日刊工業新聞社さん主催で行われた、機械加工メーカー向け金型メーカー向け、それぞれの技術セミナーで配布されたレジュメを販売いたします。どうしても遠方で参加できないといった方や会社さまより、レジュメだけでも使いたいとリクエストがあったためです。

当事務所のホームページに掲載されているコラムの内容がベースとなっておりますが、それとの違いとしては、具体的計算と事例ワークなどを盛り込み、ホームページよりも手厚く解説しております。

本来レジュメと言いますと、図やイラストがほとんどで、言葉による文章が入っていないイメージがありますが、本レジュメはそうではなく、復習がしやすいよう、多くが文章で構成されており、1人で読み進めることができます。

くわしくはこちらのページからどうぞ

ミドルマネジメント層向け人材育成セミナーのレジュメを販売いたします

セミナーレジュメの表紙

ミドルマネジメントの人材育成のテーマで、講演をさせていただいた際に作成したレジュメ(当日映写したパワーポイントファイルと同じものです)を販売いたします。

日程や生産管理、品質管理だけが幹部・管理職の仕事ではありません。儲けるためのマネジメントが必要です。

そういった視点や意識を持ってもらうためのきっかけとしてオススメの一冊です。

くわしくはこちらのページからどうぞ。

4コマ漫画ギャラリーを開設しました

コラムページにプロローグとして添付している4コマ漫画を集めたページを開設しました。

4コマ漫画ギャラリー

こちらをクリックすると入れます

コラム投稿者

金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次