あるメーカーのマシニングセンターを使う金型メーカーに共通した病
日々のコンサルティング業の合間に、お問い合わせいただいた金型メーカーや部品加工メーカーの皆さんに行っている無料診断ですが、全国の色々な金型メーカーを診断させていただく中で、生産性に関わるある共通した現象があることに気づきました。
病(やまい)ということですので、本来は望ましくない現場のある特徴になります。
その病とは特に、あるメーカーのマシニングセンターを使っている金型メーカーに発生していました。
病にかかった金型メーカーにおける具体的な現象
そのあるメーカーのマシニングセンターには、近年多くのマシニングセンターの制御盤に装備されている対話ソフトがありません。
そもそも対話ソフトとは、マシニングセンターの制御盤に添え付けられたCAMのようなソフトで、MAZAKさんのマザトロールが有名です。
タップやリーマ穴などの加工において、センター穴・下穴加工・面取り・タップ(リーマ)などといった複数の工具を使う加工においても、「M10 タップ」など加工種類と、座標位置を打ち込むだけで、簡単に一連の加工プログラムを作ることができます(Gコードプログラムを出力するものもあります)。
しかし、この対話ソフトが装備されていないマシニングセンターについては、元々、金型意匠面など倣い形状(3D形状など)を高精度に切削するための機械というコンセプトであったのだと思います。
しかし、プレス金型、プラスチック金型、ダイカスト金型など、金型種類を問わず、どの金型も2D加工、つまりプレート部品などの穴あけ加工やポケット加工など、3D加工以外の構造部の切削加工が多く存在します。
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