【今さら聞けない】金型メーカー・機械加工メーカーにおけるノウハウって何?

加工のノウハウとは何か

【今さら聞けない】金型メーカー・機械加工メーカーにおけるノウハウって何?

今回はこれもお手伝いさせていただくことが多い、金型メーカーやマシニング加工メーカーさんで話題になる、社内マニュアルや標準書などにアウトプットするときの「そもそもノウハウって何?」というテーマです。

まず初心者に向けたマシニングやCAM作業のオペレーター教育については、基本的な操作は販売メーカーやサポートセンターなどが行う初期教育・導入教育に任せるのが良いと思っています。

したがって、社内でマニュアルにしたり標準書に残す、共有化しなければならないノウハウというのは、メーカーのサポート教育では教えてもらえない、自社で独自に編み出したやり方ということになります。

それが、金型メーカー・機械加工メーカーにおける「ノウハウ」だと思っています。

例えば、内容的には大したことではありませんが、下図のようなオープンポケットの加工において、CAMの初期教育では、「ポケット加工」の機能説明に続き、開形状があった場合のオープンポケットの機能を使うことを薦められると思います。

ポケット加工機能で出したパス

しかし加工工数を考えると、使用する工具や溝のサイズによっては、下図のようにプロファイル加工(輪郭加工)を使って加工した方が、工具軌跡の総距離は短くなり効率的です。

輪郭加工の機能で出したパス

これはCAMのサポート教育では一般的に教育されない、CAMが持っている機能をアレンジしたやり方であり、こうした応用技を社内標準として共有化していくべきです。

一方、基本的なポケット加工の機能そのものの操作の仕方については、CAMのサポートの導入教育や取り扱い説明書に任せておけば良いということになります。

その他、CAMの事例では、加工方法と合わせて次のようなノウハウ化した事例もあります。

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