【ホントーにささいなテーマですが】仕事中の雑談:話しかける側、話しかけられる側、どちらが悪い?
今回は、ちょっとライトなテーマを取り上げてみたいと思います。
そのテーマは「仕事中の雑談:話しかける側、話しかけられる側、どちらが悪い?」です。
いつもの技術面や管理面をテーマとしたものよりは、ややフランクな印象があるテーマですが、放置すると大きな労務上の問題に発展しかねないので、今回取り扱ってみました。
とある金型メーカーで起こった出来事
とある金型メーカーで、このような出来事がありました。
マシニングセンターのオペレーターを担当するAさんは、作業場の近くを通りすがる色々な人に、いつも代わる代わる話しかけられていました。
例えば、マシニングセンターにおける、ワークや工具などの段取り作業をしている最中や、NCプログラムを制御盤に打ち込んでいる最中などに話しかけられていました。
その結果、仕事が全然片付かず、ついには休日にまでパソコン仕事を家に持ち帰って作業するようになってしまいました。しかも、会社には黙ってやっていたので、休日手当もつきませんでした。
もちろん、会社側が休日出勤を指示していたわけではありません。しかし、そもそも休日出勤が必要になった原因は、雑談による仕事の遅れです。
実はAさんは、断るのが苦手で、つい話に付き合ってしまいがちな性格でした。さらに、話しかけられると張り切って長話をしてしまう傾向もありました。
単純にサボっている時間だけを見ると、個々に話しかけられている時間は短いかもしれません。しかし、話しかけられているAさんにとっては、当然その分だけ仕事に集中できる時間が減ってしまいます。
また、サボっている累積の時間だけを見ると、Aさんの勤務姿勢が悪いと捉えられてしまう可能性もあります。
しかし、私は、必要な限りの雑談は、円滑な社内コミュニケーションにとって必要不可欠だと考えています。
社内の対人コミュニケーションを最小限に絞ってしまうと、報連相だけになってしまい、チームメンバーの人となりや考え方を把握できなくなってしまいます。
結果的に、助け合いの精神が育まれず、真のチームワークを発揮することが難しくなります。
最小限のコミュニケーションと、上手に断ること
では、必要な限りの雑談とはどのようなものでしょうか?
例えば、朝の挨拶や「お疲れ様です」「頑張って行こーぜ!」的な声掛け、「どう、困ってることはない?」など、一声二声などで済ます声掛けがあります。
これらは、1日を仕事で過ごす中で、一種の潤滑剤となったり、励まし合いだと言えます。特段の要件が発生しない限り、最小限で済ませることが可能だと思います。
今回のケースでは、Aさんは「上手に断る」ことができなかったために、休日出勤という結果になってしまいました。
ビジネスマンとして、上手に断ることは処世術として重要です。
対象者のキャラにもよりますので、あくまで一例ですが、例えば、「ごめんね」と笑いながら、
「今集中したいので、少し後に聞かせてもらってもいい?」とか、「今手が一杯で。面白そうだから後で話を聞かせてもらえます?」とか、「15時の休憩時間にぜひ教えて!」とか、「実は納期が迫っている仕事があって、少しバタバタしてまーす」など、フランクな言い方で相手を怒らせず、上手に断るといった方法になります。
話しかける側の配慮も大切
もちろん、話しかける側も、配慮することが大切です。
Aさんのように、話に付き合いやすい性格の人の場合は、つい長話をしてしまいがちです。
以前のコラムにも書きましたが、多少なり「えーかっこしぃ」の要素を持っている人は、思いがけず仕事の優先度を狂わせてしまうことがあり得るため要注意です。

改めて話しかける側の人の配慮の話に戻りますが、周りに迷惑がかかっていないか、その人の仕事量に影響を与えていないかなど、話しかける前に意識する必要があります。
まとめ
一見些細なテーマではありますが、仕事中の雑談は、チームワークや生産性に大きな影響を与える可能性がありますので、要注意です。
そもそも今回の事例のような立ち話の大半は、グチや噂話が多く、会社組織としては、上司によって適度に部下のガス抜きがなされているかという問題が根本的にあったりします。
今回の事例企業でもやはり、現場作業者のガス抜きがされておらず、会社のグチ話などを振られると、Aさんも止まらなくなっているようでした。
したがって、経営サイドの意向・方針を部下に伝えていく役目・使命を持つ上司としては、業務に支障が出ないよう、適度に部下のうっぷんや不満をガス抜きしていくのも、重要な役割の一つと言えます。
そういった組織上の問題もありますが、まずは社員の皆さん個々の対策として、今回ご紹介した事例を参考に、「必要な限り」に留める雑談と「上手に断る」コミュニケーションを心がけていただければと思います。
参考になれば幸いです。
金型・部品加工業専門コンサルティングからのご案内
ホームページの技術コラム本の第9巻が発売されました!

設計部署や製造現場、管理部署にぜひ一冊。
経営者や部長などマネージャー職の方々から、悩める現場リーダーへのプレゼントにも最適です。
くわしくはこちらのページからどうぞ。
【動画セミナーDL販売】現場リーダーのための「稼ぐ力」養成講座
大手セミナー会社向けに制作したコンテンツを、安価に一般販売いたします。
金型・機械加工など単品・小ロット品加工の「現場リーダー」向けの動画セミナーです。

- 教材構成:約300ページ分のスライド資料をもとに制作された解説動画
- 学習時間:動画+演習で約6時間(367分)
- 目的:現場リーダーが 数字に強くなり、成果を見える化できる力を養うこと
- 特徴:目標管理・不具合対策を中心に実務直結のスキルを習得
- 形式:動画(mp4)+PDF資料
- 割引:通常価格50,000円 → セット購入で50%OFF:25,000円(税込)
【改善・管理の上級編】セミナー動画が発売中です【お得なDL版あります】

過去に大手セミナー会場で、代表コンサルタントが講師として登壇した内容をZOOMで再収録しました。
内容は、加工や管理における上級コースとなります(基礎知識はすでに持っておられる方向けになります)
動画セミナーですので、いつでも何人でも受講でき、長時間一気に受講する必要もありません。隙間時間を有効に使って受講できます。
お買い求めしやすいダウンロード版もございます。
くわしくはこちらのページからどうぞ。
【書籍販売中です】経営が厳しい金型メーカーのための本
このホームページに掲載している多くの技術・管理コラムから、経営が厳しい金型メーカーのために、大きな投資に頼らず、意識面や仕事の取り組み方などから改善改革していける方策に関するコラムを集めた本をつくりました。
こちらの書籍を販売しております。内容は、366ページの大ボリュームとなっております。

ぜひ社員の皆さまで読んでいただければと思います。また、金型メーカーを支援される金融機関や公的機関、会計事務所やコンサル会社でお勤めの方々にも、読んでいただければ幸いです。
詳しくはこちらのページからどうぞ。
YouTubeを使った上級セミナーを配信中です

金型メーカー・部品加工メーカーにおける、個別テーマの上級セミナーを配信しております。
YouTubeによる動画配信ですので、ネット環境があればいつでもどこでも視聴できます。
くわしくはこちらのページからどうぞ。
「金型メーカー・機械加工業のための管理職育成マニュアル」発売中です

当サイトの管理職育成ルームに掲載しているコラムを集めて編集したものになります。
金型メーカーや機械加工メーカーで、新たに管理職になられる方や、すでに管理職としてお仕事をされている方向けに、ストーリー形式で、心構えから具体的に取り組む業務内容まで、幅広くまとめております。
くわしくは、こちらのページからどうぞ。
「金型メーカー・部品加工メーカーにおける処世術」が発売中です
こちらの書籍は、金型メーカーや部品加工メーカーにおいて、国内全体で賃上げの機運が高まる中、勤める会社に貢献しながらも、ご自身の付加価値・市場価値を高めていこうとされる方々の一助になるような内容をお届けすることを目的としています。

「処世術」をテーマにした一般書籍はたくさんありますが、主にホワイトカラー向けのものが多く、金型メーカーや部品加工メーカーのお仕事ですぐに使えるものが少ないと思っています。
一方この本では、金型メーカーや部品加工メーカーの現場「あるある」を題材にしており、そこでお仕事をされる方々に身近なわかりやすい内容にしております。
簡単なワークも掲載していますので、社内研修にもお使いいただけます。
詳しくはこちらのページからどうぞ。
「金型メーカー・機械加工業のための自己診断ハンドブック」が発売されました!

私がコンサルティングの初回訪問時や、無料診断サービスにおいて、訪問先企業の製造現場で確認する項目を解析付きで紹介しています。
金型メーカーや部品加工メーカーに皆さまに、自社をセルフチェック(自己診断)するために使っていただければと思っております。
くわしくはこちらのページからどうぞ。
2パターンの技術セミナーレジュメを販売いたします

日刊工業新聞社さん主催で行われた、機械加工メーカー向け、金型メーカー向け、それぞれの技術セミナーで配布されたレジュメを販売いたします。どうしても遠方で参加できないといった方や会社さまより、レジュメだけでも使いたいとリクエストがあったためです。
当事務所のホームページに掲載されているコラムの内容がベースとなっておりますが、それとの違いとしては、具体的計算と事例ワークなどを盛り込み、ホームページよりも手厚く解説しております。
本来レジュメと言いますと、図やイラストがほとんどで、言葉による文章が入っていないイメージがありますが、本レジュメはそうではなく、復習がしやすいよう、多くが文章で構成されており、1人で読み進めることができます。
くわしくはこちらのページからどうぞ
ミドルマネジメント層向け人材育成セミナーのレジュメを販売いたします

ミドルマネジメントの人材育成のテーマで、講演をさせていただいた際に作成したレジュメ(当日映写したパワーポイントファイルと同じものです)を販売いたします。
日程や生産管理、品質管理だけが幹部・管理職の仕事ではありません。儲けるためのマネジメントが必要です。
そういった視点や意識を持ってもらうためのきっかけとしてオススメの一冊です。
くわしくはこちらのページからどうぞ。
4コマ漫画ギャラリーを開設しました
コラムページにプロローグとして添付している4コマ漫画を集めたページを開設しました。

こちらをクリックすると入れます

コラム投稿者
金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054
