HRC60の状態から荒取り・穴あけするダイス鋼SLD-f、金型に使用していくにあたり考慮することは?

新しい鋼材を使用するにあたっての考察

HRC60の状態から荒取り・穴あけするダイス鋼SLD-f、金型に使用していくにあたり考慮することは?

【コラムの概要】
この鋼材を使った各社の感想としては、会社内の立場によって異なっており、完成までにかかる日数は、従来の鋼材を使ったプロセスの方が短くて済むという意見は現場寄りの方々に多く、逆に経営サイドの方々には、焼入れ処理の前後に分けた手間があるため、SLD-fを使って人の作業や手間を減らす方を優先して欲しいとの意見が多いようです。

以前、このホームページのコラムや、日刊工業新聞社さんへ私が寄稿した記事などで紹介した、日立金属株式会社の新しい冷間ダイス鋼SLD-fですが、その後クライアントのプレスメーカーさんで、これまで10型ほど実際の金型に使ってきまして、私もその活用についてサポートしてきました。

その企業さんでは熟練のCAMオペレーターがいなかったので、CAMを使ってどのような工具や軌跡で削るのか、実際に私がCAMを操作してアドバイスしてきました。

そうして加工した部品の一つが下の写真のダイ部品です(企業さんが保有している部品ですので全容をお見せ出来ずすみません)。

この鋼材のコンセプトとして、HRC60のプリハードン鋼ということですので、その硬度の状態から荒取り加工もしておりますし、穴あけやタップも切っております。

改めてこの鋼材を使うメリットとしては、

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