部品加工メーカーのチャージ計算
さて今回は、こちらも企業規模に関係なく当事務所に相談の多い、部品加工メーカーにおけるチャージ計算についてまとめてみました。
まずチャージとは、時間あたりの加工賃を指します。
まず大前提として、加工メーカーで扱うチャージには、①原価ベースの原価チャージと、②見積もりで使う売値チャージの2つがあります。
- 原価ベースの原価チャージ
- 見積もりで使う売値チャージ
見積もりで使う売値チャージの計算方法
良く使われるのは、売値チャージの方です。
切削加工の業界では、4,000円とか5,000円のチャージが使われますが、5軸マシニングや大型の門型マシニングなどを使う加工では、1万円と設定しているメーカーもあります。
では、この売値チャージはどのように計算するべきでしょうか。
よく原価管理の教科書では、材料費や外注費とは異なり個別に製品に直接配賦できない費用は、労務費や減価償却費にその他の経費を加えたものを稼働時間で除算し、時間(工数)を基準に配賦するとありますが、これで計算されたチャージは、売値チャージではなく原価チャージになります。
正しい売値チャージの計算方法は、年度ごとに目標とする売上額から計算します。
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