個別受注の一品料理品の納期遅れが蔓延しています。どうしたら良いですか?①

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「個別受注の一品料理品の納期遅れが蔓延しています。どうしたら良いですか?」

今回は、2回にわたり、金型メーカーや機械加工メーカーにとっての永遠のテーマ、一品料理品の生産管理をする方法をお伝えします。

金型メーカーや機械加工メーカーにとっての永遠のテーマ、一品料理品の生産管理をする方法をお伝えします。

金型メーカーや機械加工業の皆様にとって、一品料理品の生産管理のポイントはズバリ 「工数の見積もり精度を高める」ことです。

なぜなら、飛び込みの仕事などにより日々変化する生産計画に対し、稼働率を高める効果を出せるのは、「前倒し生産」ぐらいしか対応策はなく、これを最も効率的に行うには「工数の見積もり精度を高める」ことが最適だからです。

「いや、もう目いっぱい仕事やってるよ。残業もやってるし、土曜日だって仕事してるし」

わかります。金型メーカーや機械加工メーカーで23年仕事をしてきた私もまったく同じ境遇でした。とてもよく理解できます。

そのような中で、製造業で働く皆さんは、割とパチンコが好きな方が多く、私と一緒に仕事をしていた方々も例外ではなく、やはり多少の残業はしたとしても、毎日仕事の終わった後は必ずパチンコに行く、その時間は確保したいというのが大原則でした。

しかし受注した仕事の納期は守らなければならない、私はそのようなチーム環境の中で、生産計画や進捗管理を担当する立場でした。

そこで考え出したのが、次のような管理方法です。

まず生産計画は、2週間くらい先まで考えます。ポイントは、月曜日から金曜日まで、毎日1時間きざみで、一品一品の日程計画をカレンダーに割り当てていきます。

そこで必要になるのが、その一品一品の予定工数です。

この予定工数のことを生産管理用語で標準工数と言います。これがポイントになります。

もし、とある部品の加工時間を「1日」と見積もったら、例えばある日、ある機械の生産計画は、その部品だけで終わってしまうことでしょう。これが良くないです。

もし「1日」や「8時間」ではなく、「7.5時間」と見積もったならば、計画をたてる人は、その7.5時間の仕事のあとに、もう一つ、2時間ないし1.5時間くらいの仕事を入れることができます。これがポイントです!

これを1日とか8時間とか見積もってしまうと、「その日はその部品だけでいいや」と、次の仕事を入れることがなくなってしまいます。

皆さんご存知かと思いますが、人間3時間で終わる仕事も、かけられる時間が4時間あると、余裕をもって4時間かけてやってしまいます。

「その日はその仕事だけでいい」と指示されると、残業をいとわない人は残業をしたとしても、その仕事だけをやって帰ろうとしてしまいます。

そのため8時間でできるものを9時間、10時間かけて作ってしまうかもしれません。

しかし、これは作業者が悪いのではありません。管理上の問題なのです。

このように、一品料理品の生産管理のポイントは、「精度の高い見積もり」をすることなのです。

ベテラン課長や工場長が見積もることが多いと思いますが、これを何とか「1日」や「8時間」ではなく、「7.5時間」や「6時間」など、後ろに仕事を入れられることが可能な工数の見積もりをしてください。

日をまたぐ場合も同様です。2日とか3日ではなく、「2日目は15時で終わる」とか「1日半」と見積もれば、その後の計画に仕事を入れることができます。

これによって前倒し生産が可能になります。例えば、7.5時間の仕事の後に、まだ先の納期の仕事を計画に入れるのです。

そうすると私の経験上、7.5時間で見積もった仕事は、6時間や6.5時間など予定よりも短い時間で仕事を終わられてくれます。

なぜなら、最初の仕事が終わったその後にも、次の仕事が計画されているので、なるべく長く残業せず早く仕事を終わらせてパチンコに行くため、効率的に仕事を片付けてくれるのです。

これが一品料理品で生産性を高めるおそらく唯一の管理方法です。

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金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054

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