チーム力が活かせる設計室の席のレイアウトとは
今回は、金型メーカーに限らず、機械設備メーカーなども含め、設計室(設計ルーム)におすすめのレイアウトについてです。
この設計ルームについては、各社拝見させていただくと、あまりこれといったセオリーがなく、主に人の動線や、誰と誰が近い方が便利が良いとか、ベテランと若手の打ち合わせ頻度などを考慮して決めるなど、日々の利便性から何となく決められていることが多い印象があります。
そういった背景の中、私がオススメするのが、下図のような「アイランド方式」です。

このように壁側に机を並べ、設計者も壁側に向かって作業します。
また、部屋のセンターに打ち合わせ用の机を用意します。
この方式のメリットは次のとおりです。
- 各設計者のディスプレイをお互いに見ることができて、進捗把握がしやすい(向かい合わせで机を配置すると、お互いにディスプレイ画面が見れない)。
- いざ、複数設計者による打ち合わせが必要なとき、迅速にショートミーティングを行うことができる。
まさに、これまで個人依存になりがちだった設計作業について、複数者の知恵を出し合ったり、必要なタイミングで複数の該当者に情報を伝えることができます。
こういったタイミングで下図のように、集まって欲しい人に声をかけ、ショートミーティングを行います。

まとめ
働き方改革が叫ばれている現代社会において、設計部門に限らず、たっぷり時間をかけた重量級の会議は時代遅れと言えます。
別室に移動してたっぷり時間をかけるのではなく、さっと集まり最小限の時間で情報交換や意見収集を行うべきです。
ただし、金型メーカーに多いのですが、複数設計者による情報交換がほとんどなかったり、一つの設備を複数で設計することが全くないといったケースでは適さないこともあります。
ご注意ください。(ただし、お互いのディスプレイ画面は見やすくなり、進捗把握がしやすいというメリットはあります)
もしよろしければ、参考にしてみてください。
もちろん私も現役の設計者だったときに採用していたレイアウトです。
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金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054