【本当に今さら聞けない】アナログで自由曲面を測定する方法について
今回のテーマは、金型を加工する現場においてはすでに当たり前になっている、自由曲面形状を機内計測する方法です。
今日(こんにち)、機内計測においては専用ソフトやCAMのプロービング機能での自動化が一般的になりつつあると思います。
ですが、顧問先企業で手動での測定も行われていないという現場が何社かありましたので、ここはすでに当たり前にやっている現場の方々には華麗にスルーしていただき、今回アナログで簡易的に測定する方法の一例を紹介させていただきます。
今回はシンプルに、球体の表面を測定する事例で見ていこうと思います。
まだ行っていない企業さんにとって難しいのは、ポケット加工などの垂直壁面であれば、マイクロメータやブロックゲージ、機械についているタッチプローブなどを使って寸法測定ができるのですが、自由曲面となると、仮に先端が尖っているポイントマイクロメータを使ったとしても、3次元CADで出した任意の点に、ピッタリ測定子を当てて測ることは至難の業ですので現実には難しいと思います。
したがってこの後手順は図解しますが、3次元CADで調べておいた、ワーク原点から測定したい曲面上の任意の点までのXYZ寸法に対し、今度は削ったワークの方で、CADから出しておいた測定したい点の位置にタッチプローブを接触させ、そのときのCAD寸法値とのギャップを見るというのが作業の概要になります。
では具体的な方法を順に見ていきたいと思います。今回サンプルとする球体モデルは下図のような感じです。
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