マシニングのバイス段取りの樹脂ハンマーの使い方
今回は、マシニング加工のバイス段取りにおいて、普段当たり前のように使っている樹脂ハンマーについてです。
まず良くない使い方とは、次のような状態です。
- 狙った箇所に正確に当たらない、ばらつく。
- 叩く力がばらつく。
- ワークに当たると跳ねるような感触がある。
これらはいずれも、迅速に精度良くワークを段取りするには悪影響を与える要素です。
まずは、ワークを叩くことから見ていきます。
そもそもなぜ叩く必要があるのかですが、下図にあるように、ワークをバイスで締め付ける際、バイスの締め付けネジの中心軸の高さよりも、ワークの下面が上にある場合、締め付け力は前後方向だけでなく、上方向にも働き、バイスを締めれば締めるほど、ワークは上にもズレて上がろうとします。
特に油圧式バイスは、これが顕著に起こるようです。
そこで、この上がってきたワークを、ワークの下にあるパラレルブロックに押し当て、高さ方向の水平を確保するため、ワークの上面を下図のように叩きます。
今回テーマにしているのは、この時の樹脂ハンマーの叩きかたについてです。
正しい叩きかたを下図に示します。
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