組織内に潜む自分ファースト比率が、受注キャパと製造品質に大きく影響する
私は金型メーカーや部品加工メーカーでお仕事をするにあたり、まず一人のビジネスマンとして、意識面の高さについて、下図のような段階があると考えています。
この図は、上に行くほど、ビジネスマンとしての意識が高くなっていくことを表しており、例えば、下から3段階目にある「会社ファースト」で仕事を考えることができる人は、下の階層にある自分の生活(自分ファースト)のことも大事にしますが、まず会社として優先すべきことを先に考えて行動できる人だという表現です。
逆に、一番の下の階層の「自分ファースト」が強くなると、「自分の仕事を終わらせて早く帰る」ことが最優先になることで、会社や部署で優先したい方針は二の次になってしまいがちであることを表しています。
例えば、実際にあったプレスメーカーでのワイヤーカット加工を例にしてみますと、自分都合が強くなると(自分ファースト)、サッと1stカットだけで済ませて自分の手元から離れることを最優先にしてしまいがちですが、会社ファーストで仕事を捉えると、量産部門で使うパンチを少しでも長持ちさせるため、4thカットまでやって加工変質層をきちんと取り除いておこうと考えるといったケースが考えられます。
その他にも、自分ファーストで考えてしまう事例は次のようなものがありました。
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