【ストーリーで学ぶ!金型・部品加工業の管理職の育成ルーム】 第一話「管理職としての心構え」

目次

管理職としての心構え

管理職としての具体的な仕事内容は、第二話から触れていきますが、まず金型メーカー、機械加工メーカーでの管理職になるにあたり、必要となる心の持ち方を考えてみましょう。

これまでの一般職では「受け身」的に指示を受ければ済んでいたことが、管理職になると、「主体的」に仕事に取り組むことになります。

具体的には、これまで「仕事がやれる環境」を人から与えられてきましたが、これからは「効率よく仕事ができる環境」を自らが整え、部下に提供していく立場に変わるということです。

わかりやすく、発言する内容の事例で、その違いをみていきましょう。

シチュエーション1

「マシニングセンターでエンドミルが折れ、一部ポケット寸法が大きくなってしまい、それを上司に相談するとき」

まず良くない発言の事例です。

良くない事例

次に、正しい発言の方を見てみます。

正しい発言

もちろんまずは、自分で考えます。

しかしながら、これからは自分がその立場になるのでよくわかると思いますが、会社組織では報連相が重要で、トラブルが発生した際は、特に迅速な報告が必要になります。

上司にしてみれば、後で大ごとになる前に、まずは自分のところに報告が欲しいのです。

したがって、まずはトラブルがあったことを報告し、次にその処置をどうするか考えます。

ではもう一つ、事例を見てみましょう。

シチュエーション2

「今、マシニングセンターで使っている工具を変えた方が良いと、上司に提案するとき」

良くない発言の事例です。

良くない発言2

次は正しい発言の事例です。

正しい発言2

良くない事例の方で投げかけられた上司の駿河さんにしてみれば、新しいエンドミルを探すという課題をそのまま投げ渡された状態になっており、当人は問題を丸投げしたことになります。

したがって、この「今のままでいくんですか。他に何かありませんか?」という発言は、今の仕事環境は他人が作ったもので、何か問題があってもそれは自分のせいではないという感覚でとらえています。これはシチュエーションの1の方も同様です。

この感覚のままでは、いつまでたっても、目の前に出てきた問題や課題は、「自分の問題」にはなりません。

まとめ

このように、物事のとらえ方には2面性があり、下図のように、「自分の問題」と「他人の問題」、どちらでとらえるかによって、発言と行動が大きく180°変わってきます。

問題のとらえ方の違い

金型メーカー、機械加工メーカーでのあるべき管理職になるためには、いろいろな問題や課題に対し、まず「自分の問題」として考える人になる必要があります。

もし自分が、「他人の問題」と考える傾向があるという人については、「考えグセ」から修正していくと良いです。

最初は、半ば強引にでも「自分の問題」としてとらえ、どう発言するべきか意識的に考えていく「クセ」をつけましょう。

また、その上の上司の方(課長や部長)は、そのように考えるよう、指摘や指導をしてあげるべきです。

いかがでしたでしょうか。

次回以降、具体的な管理職としてのオペレーションを見ていきますが、まずは今回のような心構えを持って行動しなければ、管理職としての知識だけ持っていても、むしろ上司や部下から反感を買うだけで、その知識は何の役にも立ちません。

ぜひ働き方改革だけでなく、意識改革を行って、立派な管理職を目指してください。

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