組織・人にまつわるお悩みを抱えていませんか?
当事務所では、金型加工やマシニング加工、CAD/CAMにまつわる生産改善支援だけでなく、企業が抱える組織や人、人材に関する問題についても多く相談が寄せられています。
社会保険労務士でもある代表コンサルタントが、実際に20年以上に渡り、金型メーカーや部品加工メーカーで仕事をしてきており、また経営コンサルタントとして独立してからは、製造業を専門として100社以上、企業をサポートしてきた多くの知見があるためです。
当事務所に寄せられる相談事例
ほんの一例ですが、当事務所には次のような相談が寄せられています。
- 社内にある機械加工部門に在籍する社員が、特殊技能を持っていると変に高飛車になってしまい、他部署から来た上司の言う事を聞いてくれない。 実際は外注の協力メーカーで作った方が安いという実態があり、外注の方が技術レベルが高いということに当事者たちは気づいていない。
- 機械加工・ハンドワーク、それぞれで派閥ができており、全体の工程として最短リードタイム、最適コストを目指してほしいのに、それぞれが自分の工程の負荷を主張し、相いれない態度をとっている。実際に社内の組み立ての後工程に遅れが出て、大きな迷惑をかけてしまっている。
- 2名の経営幹部が実質、受注から製造、品質確認、出荷まで全てを見ており、上司の立場でありながら、いつも忙しく走り回っている。なかなか営業にも出られない。本来なら担当ごとに責任者を立て、権限移譲したいが、なかなか任せられる人間が育ってこない。
- 将来を考え、若い工場長を抜擢し任命したが、部下がほとんど年上であるため遠慮してしまい、ほとんどリーダーシップを発揮することなく工場長として機能できていない。 また管理職を集めた報告会を定期的に開催しているが、実態は生産遅れの言い訳大会になってしまい、今後の生産性向上のための取り組みや管理をよくすることについては話し合われていない。
- フラットな組織を目指しており、特にリーダーを立てずに、生産計画や5Sについて、現場一任として作業者に任せているが、やはり納期遅れや在庫過多などの問題を起こしてしまっている。 作業者の中からリーダーを抜擢したいが、適任者を選任することができずにいる。
- 成形メーカーの金型部門として、本来は金型エンジニアとしての知識や技能を評価したいが、特に明確な評価基準もなく、また教育の仕組みもない。昇進したい者はエンジニアとしての技術ではなく、英語力検定や社内制度の昇進試験の方をがんばっているだけで、結果、金型部門のモノづくり能力の方は一向に上がってこない。
- 社内に明確な評価基準や目標管理の制度がなく、お金を稼ぎたい者は残業を多くやって稼いでいる。当人もそれしか方法がないと思っている。お金に執着のない者は最低限の仕事だけをやって早々に帰宅する。このような偏りに不満を漏らす者もいる。
これらはほんの氷山の一角、当事務所に寄せられる相談のごくわずかな一例です。
そこで具体的に、組織と人コンサルティングでは、それぞれ次のような対応をしております。
人のコンサルティング
金型メーカーや部品加工メーカーにおける労務管理は、比較的、業務を定形化できる他の業種とは異なり、技術や知識を身に付けたうえで、多品種業務をこなしていき実績を積み上げていくという特殊なものになります。
そうした中、お給料の決め手は技量なのか出来高なのかといった議論や、出来高評価は難易度なのか数量なのか、単能工としてのスペシャリストが評価されるのか多能工が評価されるのかなど、評価の基準は多岐に渡り複雑です。
したがって、当事務所の「人」のコンサルティングは、金型メーカーや(単品)部品加工メーカー専門のコンサルティングとして、今も設計やCAM、マシニングセンターなどのオペレーション業務を実務としてサポートしているコンサルタントが、この業種に適した独自の労務管理の仕組みの構築をサポートしています。
詳しくは、下記をクリックして、当事務所の労務管理専門ページ(社労士ページ)もご覧ください。
金型メーカーや部品加工メーカーの業種においては、作業マニュアルを中心としたサービス業など他の業種とは異なり、この業種独自の制度設計が必要になります。
ぜひ当事務所の「組織と人コンサルティング」のご利用をご検討ください。
組織のコンサルティング
組織での問題は、まず上図のように機能別に御社の組織を見て、次の2点から病にかかっているかどうかを診断します。
- 図にあるそれぞれの機能は最低限、金型メーカーや部品加工メーカーの運営に必要なものです。
もちろん企業規模が大きくなれば、第一・第二など部署の数が増えてきますし、研究開発部や営業支援部など、ここに書かれていない機能も加わってきます。
しかしこれは最低限、必要な部署機能であるため、これを見てくださっている御社の組織とこの図を比較し、もし不足や弱いところがあれば、そこが御社の問題点です。いかがでしたでしょうか。
- 次に図中にある空欄は、責任者の名前が入ります。そこに同じ名前ばかり入っていませんか?
同じ名前がいくつも入るということは、いわゆる「兼任」が多いということで、責任バランスが偏っていると言えます。
またあるいは、次世代の責任者・管理職が育っていないことが考えられ、組織の新陳代謝、育成の循環などが上手く回っていない可能性があります。
このように組織面の病にかかっている企業は、あるべき組織体系とバランスのとれた役割分担ができていないことが考えられます。
その治療としては、やはり仕組みから整えていくことからはじまります。
ちなみに最初に何も説明をせず、自社の組織体系を書いてもらうと、下図のようなものが提出されるときがあります。
これは単純に「人」の順列で分けた組織図であり、ほとんど経営幹部だけが責任者として仕事をしている(若手や一般社員が責任の役についていない)企業でよく見かける事例です。
これはこれで事実を表しているのですが、この図からは問題の本質(御社がかかっている病)は見えてきません。
やはり前述したような「機能別の組織図」に書き直してもらい、改めて組織面での問題点を洗い出すところからスタートし、あるべき状態を目指し、1年後・3年後・5年後などの体制を描きながら組織改革を行っていきます。
組織と人コンサルティングの具体的なご支援内容
隔週・月2回のご訪問により、仕組みづくりに必要な帳票類の作成、制度設計と導入のサポート、もちろん必要な個別の面談などを行います。
また短期集中ということでしたら、毎週のご訪問・月4回というパターンでもお引き受けしております(コンサルタントの空き状況によります)。
なおテーマによりますが、現地現場対応が必要ないこともありますので、WEBによる対応(Microsoft TeamsやZOOMなど)も可能です。
最後にお伝えしたいこと
当事務所は、製造業専門のコンサルタントとして、加工技術や生産性改善の相談も多く承っておりますが、組織や人、経営面からのご相談もたいへん多く請け負っております。
実際に現場で20年以上仕事をした、現場がわかる社会保険労務士・中小企業診断士として、現場の話し合いにとことん加わることができるためです。
経営コンサルタントと考えた改善策を実行するのは、結局のところ現場です。
「高いコンサル料を払って改善計画を作ってもらったが、結局変わらなかった」 そのようなケースは、現場と話しが通じていなかったのかもしれません。
経営コンサルタントは世の中にたくさんおりますが、どの業種であっても、現場の方と話しができるコンサルタントを選ぶことが重要だと私は考えています。
組織と人にまつわる問題を抱えている金型メーカーや部品加工メーカーの皆さまは、ぜひ当事務所の「組織と人コンサルティング」の活用をご検討ください。
まずはお気軽にお問い合わせください。
※ 補足です
当事務所では、他のコンサルタント事務所さんのように、経営者や社員さんの写真付きで過去の実績を紹介するなどの掲載ができません。
当事務所で扱わせていただいている課題は、製造業でお仕事させている方でしたらよくお分かりだと思いますが、本当にドロドロ・ギスギスとした根の深い課題がほとんどですので、公然と実績を紹介させていただくような性質のものではございません。
ご了承いただけますようお願いいたします。
中小企業診断士・社会保険労務士 村上 英樹