金型・部品加工業、10年遅れの現場を立て直す(型技術2024年4月号掲載)

金型・部品加工業、10年遅れの現場を立て直す

金型・部品加工業、10年遅れの現場を立て直す(型技術2024年4月号掲載)

筆者は金型・部品加工業専門のコンサルタントとして、多くの企業の現場を見てきた。

その中で、残念ながら「御社の現場はこの業界では、10年遅れてしまっています」という評価をしなければならないケースに出くわすことがある。

これは、どういうことかと言うと、例えば、設計のやり方が、進んでいる同業他社よりも大きく遅れているとか、マシニングセンターの加工で使っている工具や削り方が大きく遅れてしまっているとか、そういうことになる。

これらの問題は、技術的な問題だけではなく、組織的な問題でもある。

なぜなら、こういった会社は全体最適よりも部分最適の発想になりがちで、各々が自分の工程の作業だけが早く終わればよいと考えてしまっていることが、原因として多いためである。

そうではなく、工程全体の最短リードタイムや最適原価のためには、全体最適の発想で、必要であれば自分の工程で必要な工数と手間をかけるべきである。

では、このような「10年遅れた状況」になってしまう原因とその解決方法は何であろうか。以下の二つの切り口から考えてみたいと思う。

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