部署のスローガン、そのまま放置していませんか?

その力量評価、現場の実態を映せていますか?当事務所が提唱する『総合力』を可視化する方法
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部署のスローガン、そのまま放置していませんか?

私は金型メーカーや機械加工メーカーのコンサルティングの際、現場改善がテーマだった場合には、クライアント先企業の現場に、ミーティング等で取り決めた取り組み内容を箇条書きにして、現場メンバーのすぐ目の届く場所に掲示してもらうようにしています。

A3サイズや、大きければA2やA1サイズの紙に記載して掲示してもらいます。

その目的は口頭だけで話していても、そのうち時間が経てば形骸化していってしまうためです。やはり普段から目にしていないと忘れていってしまいますし、ここぞという時に、上司が「ほら、あそこに書いてあるでしょ!」と言える状況にしておくことは、とても大事だと思っています。

掲示する内容は、いわゆるスローガンというものですね。

このスローガンですが、もちろん現場の仕事内容によって異なりますが、次のような例があります。

金型メーカーの事例

  • マシニングセンターの段取り時間は20分以内を目標とし、ワイヤーカットは30分以内
  • 工程内不良は月間加工枚数の1%未満に
  • 月間の加工完成プレートの目標枚数は500枚以上
  • 汎用加工は最小限に抑え、可能な限りNC加工を導入して、掛け持ち推進・ポカミス防止に努める。
  • 組立後の調整・忘れ追加工はゼロにする
  • 1stトライまでを黒字化する(実績が赤字続きのメーカーの場合)。
  • トライは3回以内までに済ませる

機械加工メーカーの検査部門の事例

  • 次の案件の図面を仕掛かる直前に見ないこと。事前に予習しておき、作業のスタートダッシュを図る。
  • 今日という日は17:00まで。集荷引き取りに間に合わなければ納期遅れとなることに留意する。
  • 測定値を手動でEXCEL入力しない。常にリピート受注に備え、自動化の仕組みを組むこと。
  • 測定方法に迷って作業がフリーズしたら、速やかに上司に質問すること。なるべく手を止めないこと。
  • 各案件のべき動率は100%以上を目標とする。

機械加工メーカーの加工部門の事例

  • 現場納期の目標遵守率100%を目指す
  • 毎日、機械の掛け持ちを意識する
  • 多能工として全ての機械で作業できることを目指す
  • 入社1年以内に独り立ちを目指す
  • 個々の案件のべき動率100%以上を目指す
  • 毎月の目標夜間稼働率60%以上

さて、このスローガンですが、さらにもう少し続きがあります。今回のコラムタイトルの通り、もう一歩踏み込むために、掲示するだけではまだ足りないと思っています。

私のクライアント先に限らず、会社や部署のスローガンを掲示しているという現場は多いと思いますが、実際には貼っているだけになってしまい、放置されている現場も多いのではないでしょうか。

実際、過去に私がサラリーマンとして現場で作業していたときも、何か会社目標のようなものが掲示されていましたが、ほとんど意識することなく普段無視してしまっていたと記憶しています。

そこで私は、掲示したまま放置してしまわないよう、書いてある内容に本当に取り組めているかどうか、きちんと評価してもらうようにしています。

具体的には、1週間おき、長くても2週間おきに、各項目について評価してもらっています。

「長くても2週間おきで」という時間軸をとる理由は、あまり評価期間を長くとると、「先週の月曜日とかどうだったっけ?」などとなってしまい、実用性がなくなってしまうためです。そのため、本当は1週間おきくらいが理想だとお伝えしています。

先ほどの「機械加工メーカーの加工部門の事例」では、作業者一人ひとりに、下図の事例のように1週間単位で、週末に点数をつけてもらっています。

スローガンの評価の事例

この現場では、現場班長の部下が5名以上いるため、上司一人が全員の評価を行うのは厳しいと言われたため、メンバーの自己申告制にしてもらいました。

この事例では、自分の評価をしやすくするため、各項目に〇×△で付けてもらっています。そして点数換算は、〇が5点、△が2点、×が0点ということで、またハイフンで横棒が引いてあるのは、その週は該当する作業が無かったという意味です。

表の一番下と一番右に「平均点」とありますが、都度毎週の平均点及び、一定期間の平均点を付けてもらっています。

特に、この一定期間の平均点を見ることが重要で、評価期間の最初だけ頑張ったとか、逆に最後だけ頑張った、また、頑張るときとそうでないときがあったというような、ムラのある働き方を抑制するための「一定期間の平均点」です。

そう、この「抑制」というのが重要で、実際にこの仕組みに取り組んでいただいた企業の皆さんが言われるのですが、毎週評価を行うことで「メンバーに意識付けができるようになった」という感想をよくいただきます。

特に自己申告制にしてもらった現場では、顕著にその効果が出ているようです。

御社の現場はいかがでしょうか。

そもそもスローガンのようなものが掲示されているかどうかという前提はありますが、そういったものが形骸化してしまっていないでしょうか。

もしそのような状況になっているようでしたら、今回の評価の仕組みを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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コラム投稿者

金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054

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