新人教育も含め、加工現場の不良を減らすにはどうしたら良いですか?

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「新人教育も含め、加工現場の不良を減らすにはどうしたら良いですか?」

以前、ある経営診断を行った際に一番のキモになった診断ポイントが、不良による現場トラブルと、それによる納期遅延や余剰在庫の問題でした。

この点についてヒアリングを行うと、大抵どの会社にもある良くない状況が、作業中にチェックシートを使っていないことです。

これについて私は、業種を問わず、またどんなベテランであっても、チェックシートは必要だと思っております。

私自身、20年以上経験のある作業であっても、チェックシートによる確認は必ず行っておりました。

例えば、マシニングの段取り作業において、次のような手順があるとします。

  • ワークの基準だし(XY基準)
  • 芯出しバー(アキューセンター)の半径分ずらし
  • ミーリングチャックの工具締め忘れ確認
  • 工具長補正
  • 工具径補正
  • 工具そのものの直径・形状確認
  • NCプログラムは間違っていないか、内容に問題はないか
  • クーラントの有無や種類
  • ワークのZ基準だし
  • チップ工具の、摩耗・コーティング種・ノーズR・締め付けネジのまし締め確認
  • ソリッド工具の種類と摩耗

など挙げればキリがありませんが、この他にもまだあるかもしれません。

また、プレス金型のトライ作業でも、次のような手順があると思います。

  • 金型の完成チェック(クリアランスの確認や部品干渉の有無など)
  • プレス機のスライド高さ調整
  • クランプを使って金型を締め付け固定
  • 必要であれば、ダイクッションをセット
  • プレス材料の準備と、その種類と板厚の確認
  • 油圧プレスであれば、加圧トン数をセット
  • 順送型であれば、トライ用の短冊材を用意したり、コイル材をセットする
  • 同じく順送型であれば、スタート位置の確認(間違えるとパイロットピンで抜いてしまう)
  • クランクプレスであればspmを調整
  • まずは寸動で型合わせと動きの確認
  • 必要であれば、グリスや絞り油の塗布
  • エンドブロックの隙間チェック
  • すりあわせ確認が必要な部位には光明淡を塗布して確認
  • プレス後製品の寸法・品質・外観チェック

等々、こちらも手順がたくさんあります。

このように、一つの作業のように見えても、その要素作業には、実はこれだけ多くの細かな手順があります。

このうちどれか一つが抜けても、ワークにぶつける、工具が破損する、機械をぶつける、型を壊すなど、重大なトラブルになりかねません。

これを毎日の忙しい仕事の中で、漏れ・抜けなく完璧に作業するのは難しいと思います。人間ですので、体調の良し悪しや好不調もあります。

ですから私は、簡単でも良いので、セルフチェックシートを自分でつくる「簡単チェックシート」をオススメしています。ポイントは、次の2点です。

  • 「つくる」「書く」のは作業者自身の仕事。
  • それを「指示」「指導」「内容確認」をするのは管理者・リーダーの仕事。

このような役割分担をするのが望ましいです。作業チェックシートを全て管理者や間接スタッフが整備するのは大変ですから。

したがいまして、作業者自身が、

  1. まずは手順を教えてもらったときはメモをとり、後でつくる
  2. のちに作業する人に横展する

こうすることで、管理者やリーダーの負担がかなり減ります。

私自身、現場で仕事をしていたときは、このようにして負担を減らしてきました。もしよろしければ取り入れてみてください。

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コラム投稿者

金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054

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