【金型メーカー・部品加工業の処世術】自分の意見を通したい時に必要な2つの能力

【改訂版】責任感や使命感の薄い社員にどう対処する?
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【金型メーカー・部品加工業の処世術】自分の意見を通したい時に必要な2つの能力

今回は、金型メーカーやマシニング加工などを行う機械加工メーカーなどでお仕事をされる方が、社内に何か大きな意見を通そうとする際に、必要となるスキル・能力についてお話ししたいと思います。

私のようなコンサルタントを活用して社内で何かプロジェクトが行われる際には、例えば、CAD/CAMソフトを総入れ替えするとか、新しい工作機械を複数台入れるとか、これまでのセル生産体制から分業体制に移行するなど、何かしら大きな変革を伴うことがあります(そもそも私のコンサルティングは大きな投資はせず、現有設備で行うことを信条としていますが)。

こうした大きな改革の際にはやはり、推進派と慎重派が生まれ、変革を進めようとする改革リーダーの前には大きな壁が立ちふさがるものです。

こうしたプロジェクトの時に限らず、社内で大きな意見を通そうとする場合には、まさに処世術とも言える2つの能力が必要となると私は思っています。

その能力とは次の2つです。

  1. 段取り力
  2. 根回し力

これらを具体的に見ていきたいと思います。

①段取り力について

まず①の「段取り」とは、機械にワークをセットするときの「段取り」のことではなく、事前に先回りして準備しておく意味の「段取り」になります。

社内で稟議を通したり、プレゼンしたりするときには、何かと第3者から確認される事項や、質問攻めにあうことが想定されます。

大きな投資を伴うのであれば、その不確実性をできる限り解消するため、反対派からでなくとも質問が飛ぶのは当たり前です。

そこでいかに、事前に質問される事項を想定して準備ができるか、これができるかどうかで、その意見を通そうとする人の能力が問われます。

逆に、逐一質問や確認をされるたびに、うろたえながら回答をあたふたしてしまう人に、周りから信頼は得られにくいでしょうし、通そうとする意見そのものも信用されにくくなると思います。

やはり事前に何を質問・確認されるか想定して準備しておく。これが出世する人に共通した能力だと思います。

例えば、費用対効果などは当然確認されるわけで、これらは最初に提案する段階で準備しておくことは必須です。その他にもベンチマーク(他メーカー製品との機能比較)の有無についても当然確認されるでしょう。

「仕事のデキる人」は、当たり前に先回りしてやっている作業だと思います。

また以前のコラムに書きましたが、この話は加工の上手い下手にも関係していて、不具合やミスの少ない人に共通した能力として、KY(危険予知)能力があります。

これはマシニング加工を始める直前に、図面(もしくは3Dモデル)を見て、事前に薄いところが歪みそうとか、先に仕上げたポケットが後で歪みで寸法が崩れるかも・・・など、事前に問題になりそうな箇所や工程を先回りして予知できる能力になります。

まさにこの「先回り」する能力は、加工であっても、社内稟議であっても同様だと言うことです。

「仕事のデキる人」は、まさにこの「先回り」して「事前準備」できる人だと言えるでしょう。

②根回し力について

次は「根回し」についてですが、これはそのまま読んで字のごとくです。

やはり大きな意見を通そうとするときほど、抵抗勢力は生まれるもので、例えば会議などでいきなり提案しても、当然にその場で反対する意見が出ます。

これもある意味「段取り力」と同異議になるのですが、わかっていれば事前に会議の参加メンバーに根回ししておくのが、当然の準備です。

「こういう提案をするつもりなので、事前に何か調べておくこととかありますか?」とか、「何かしら懸念事項はありますか?」など、反対意見を言いそうな人に先に会って確認しておき、できるだけ会議やミーティングの場では直接の反対意見を言いづらくしておく。

これはまさに根回しの作業になります。

わかっていて何も手を打っていない、当然のごとく会議の場でいきなり提案してみたら返り討ちにあう、これでは「仕事のデキる人」とは言えません。

「仕事がデキる人」ほど、事前の根回しは抜かりなくやっているものです。

まとめ

私の息抜きは、隙間時間にマンガを読むことですが、例えば島耕作シリーズにも出世する人の要素として、段取りが上手い・どんな話題にもコメントができる・モノマネが上手い、といった3つが出ていました。

金型メーカーや加工メーカーで仕事をする人にも、一つ目と3つ目はそのまま当てはまると思います。

一つ目は先ほど書いたとおりですが、3つ目の「モノマネが上手い」も、特に最初に設計や加工を覚える場面や、その後さらなる上達を目指す場面でも、効率的に腕を上げていくにはあった方が良い能力です。

大きな意見を通さなければいけない場面がある人は、リーダー職をやっている方に多いかと思いますが、今回のお話しは「処世術」に関することであり、リーダー職についていないという人にもぜひ持っていてもらいたい能力だと思います。

これを読んでいただいている皆さまはいかがでしょうか。参考になれば幸いです。

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金型・部品加工業 専門コンサルティング
代表:村上 英樹(中小企業診断士)
愛知県刈谷市 TEL 0566-21-2054

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